工場勤務の派遣社員 メリット、デメリット
求人サイトを見てみると、よく目にするのが「派遣社員」だと思います。中でも多いのが製造業、いわゆる工場勤務です。
今回は工場勤務の派遣社員にスポットを当てて、筆者の経験談を述べていこうと思います。
メリット
福利厚生が受けられる
社会保険である「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」は最低条件と言えます。もちろん勤務条件によって変わってきますが、工場でフルタイムでの勤務の場合はまず当たり前と思っていいです。
時給が高め
求人情報を見て頂けれは分かると思いますが、工場勤務は時給が高めなのが魅力の一つとも言えます。20代なら同年代の正社員より手取りが多いなんてのはよくあると話です。
ハードルが低い
「未経験歓迎」「学歴、経験不問」なんてのはよく見かけます。また身なりに関しても、ゆるいところが多いのではないでしょうか。
責任をあまり問われない
作業内容は正社員とほぼほぼ変わらないのに、トラブルが起こった場合は正社員を呼ぶように教育されます。あくまで筆者の勝手なイメージですが、そもそも派遣社員は期待されていないといった感じです。それなりのモラルさえ持っていれば工場勤務はやっていけます。
就業までが比較的スムーズ
問い合わせ→面談、面接→工場見学→就業
ざっくり言うとこんな感じです。手っ取り早く仕事に就きたい方にはありがたいです。が、2020年現在、状況は変わってきているのが事実です。この点に関しては記事の後半で書きたいと思います。
メリットのまとめ
工場勤務の派遣社員はとにかく「無難」といったイメージです。給与面でも福利厚生面でも安定が望めます。また応募条件の難易度が低く、とにかく仕事に就きたい方にはオススメです。
デメリット
昇給が望めない
何年勤めようが、昇給がないのがほとんどではないでしょうか。求人情報では「昇給アリ」なんて書いてありますが、しっかりと「規定あり」と記してあります。その規定はあまり明確にしてくれません。ただ中にはしっかりと昇給のある、思いやりのある派遣会社も存在するのは事実です。
ボーナスがない
これが一番のマイナス要素ではないでしょうか。ボーナスシーズンになると、この事実を嫌という程痛感します。また製造業の正社員のボーナスは比較的多いです。やってる作業はほとんど変わらないのに、、、と作業に対する意欲が失われます。
ただただ疲れる
自動車の組み立てのように肉体的にハードな場合があるのはもちろんですが、中には作業自体は楽なはずなのに、なぜだか疲れるといったケースが多いです。単調な作業、閉鎖的な空間、騒音、空気の汚れ、要素は色々とありますが、精神的な疲労があります。正社員、派遣社員、関係なく「活き活きとした人」はほとんど見受けられません。筆者の思い込みでしょうか?
正社員との隔たり
あまり意識しないていいことですが、ゼロではないのは覚えておいて欲しいです。派遣社員を下に見るといった風潮は根強いものです。
デメリットまとめ
収入面、福利厚生面では安定しているもの、やはり長期的に考えるとマイナス面は多いです。また工場勤務に限って言えば肉体的な疲労より精神的な疲労の方が大きいです。
まとめ
好き好んで派遣社員をやってる人はいない?
ほとんどが「とりあえず」派遣社員を選んだ
「とりあえず仕事に就くため」「とりあえずやりたいことが見つかるまで」、、、
「とりあえず金を貯めようと思って」そう決意して派遣社員を選んだはずなのに、筆者に限らずお金が貯まらずに、気づけば何年も務めている方は大勢いらっしゃいます。
現在は派遣会社が人材を選ぶ立場にある?
2020年、大不況により製造業の派遣社員は契約終了を告げられ、もちろん全体の求人は激減しています。求人サイトでは人員募集をしている派遣会社も見かけますが、競争率が激しくなってます。中には求人情報を掲載しているだけの会社もあるようです。
最後に
製造業の派遣社員は「とりあえず」のスタンスでいいと思います。会社に尽くしてきたつもりでも、生産が落ち込めば人員削減を行い、その対象はまず「派遣社員」です。なんて薄情なんだと思い知った方も大勢いるはずです。なので「とりあえずお金を稼ぐ手段」といった位置づけでいいと思います。筆者の場合、とりあえずのつもりが気づけば36歳です。悲しい現実に直面しないためにも、派遣会社とはほどほどの付き合いをお勧めします。
この記事も現段階ではとりあえずの形になってます。今後、度々修正を行っていきます。